こんにちは。
ちょっと背伸びした“ラグジュアリーな空の旅”を楽しんでいる、もっちです。
今回は、その「ちょっと」どころか、 だいぶ背伸びをした旅 のお話です。
母は足が悪く歩行器を使っており、しかも今回が人生で初めての海外旅行。

「この先、また同じように行ける保証はない」
そう考えたら、今しかない! と思い切りました。
不安もありましたが、空港から機内までたくさんのサポートを受け、母も私も最高の時間を過ごすことができました。
人生初のファーストクラスで味わった、驚きの快適さと美味しすぎる機内食。
そして、空港での車椅子対応や、海外旅行が初めての母が感じたことなど、旅のリアルをお届けします。
【この記事を読むとこんなことがわかります】
- ANAファーストクラス搭乗のリアル体験談
- 足が悪くても、海外旅行が初めてでも安心!空港や機内でのサポート体制
- ANAファーストラウンジのグルメレポート
- 感動するほど美味しかったファーストクラスの機内食
- 気になるファーストクラスのお値段とお得に乗るコツ
- 「高齢だから」「初めてだから」と海外旅行を諦めかけている方へのエール
「いつかファーストクラスに乗ってみたい」
「親を連れて初めての海外旅行、大丈夫かな?」



そんな思いをお持ちの方に向けて、実体験をもとにお届けします。
それでは、参りましょう。
初めてのANAファーストクラスカウンター体験 〜Zカウンターでのチェックイン〜
成田空港に到着して、いよいよ向かったのは ANAのZカウンター。
ここは、ファーストクラス利用者専用のチェックインカウンターなんです。
実はこのZカウンター、私にとっては今回が 人生初体験!
「ファーストクラスのカウンターなんて、一体どんな世界なんだろう…?」とドキドキしながら足を踏み入れました。
受付に立つと、すぐにスタッフの方が笑顔で対応してくださり、
母の歩行器と、スーツケースの預け入れもあっという間。
そして何より感動したのは、母へのサポート。
母が足が悪いことを伝えると、すぐに車椅子を用意してくださり、
Zカウンターから出国審査、そしてファーストクラスラウンジまで、ずっとスタッフの方が付き添って押してくれました。
立ったり歩いたりする必要がなく、母も安心して検査を受けられたのが本当に助かりました。
付き添ってくれたスタッフの方は、なんと79歳という大ベテラン。
「道案内だけで大丈夫ですよ、私が押します」と私が申し出ると、
「いやいや、それじゃ私の仕事がなくなっちゃいますから」と
笑顔でおっしゃり、最後まで丁寧にサポートしてくださったのが印象的でした。



初めてのZカウンターでのチェックインは、
「緊張」よりも「安心」の方がずっと大きかった というのが正直な感想です。
ファーストクラスならではの特別感に加え、
足が悪い方や歩行が不安な方にとっても、ここまで手厚いサポートが受けられるのは本当に心強いと思いました。
母も「来て良かった」と笑顔を見せてくれて、
このZカウンターでの体験が、旅の大きな安心の始まりになった気がします。
ANAファーストラウンジで贅沢タイム




Zカウンターでのスムーズなチェックインを終えたあとは、
いよいよ憧れの ANAファーストラウンジ へ。
実は今回の旅行、ラウンジに行く前から
ANAファーストラウンジで提供される食事メニューを公式サイトでチェック していました。
そして私が絶対に食べよう!と心に決めていたのが、 お寿司 です。
ちなみに、ラウンジのメニューはこちらで確認できます:
ANA公式サイト|成田空港 国際線ラウンジ メニュー
ANAファーストラウンジでの注文方法














ANAファーストラウンジでは、食事の楽しみ方が 2通り あります。
- スマホ注文スタイル
- ビュッフェスタイル
その日の気分やお腹の空き具合に合わせて、両方を楽しむこともできます。
ANAファーストラウンジでのスマホでの注文方法
ラウンジでのお食事は、スマホを使って簡単に注文できます。流れはこんな感じです。
- 通知を確認したら、指定のカウンターまで自分で受け取りに行く
- ラウンジ内で配布されるQRコードをスマホで読み取る
- スマホの専用ページからメニューを選んで注文
- 出来上がると、スマホに「準備ができました」という通知が届く
お目当てのお寿司を スマホで注文
今回私がいただいたのは、写真の通りのラインナップ。


- どれもネタが新鮮で、空港ラウンジとは思えないクオリティ!
- 美味しすぎて、思わずおかわりしてしまい、母と二人で合計20貫も楽しんでしまいました。
- マグロ
赤身の旨みがしっかりしていて、口に入れた瞬間、「え、これ本当にラウンジで食べられるレベル?」とびっくり。 - 鯛
ふわっとした食感で、ほんのり甘みがあり、シャリとの相性も抜群でした。 - サーモン
脂がしっかり乗っていて、口どけがとにかく良く、噛むたびにジュワッと旨みが広がります。 - 帆立
ぷりぷりで甘みが強く、食べた瞬間に「甘っ!」と声が出るほど。
個人的に、今回の中で一番印象に残りました。 - いくら軍艦
一粒一粒がぷちっと弾ける食感で、海苔の香りとのバランスが絶妙。しょっぱすぎず、上品な味付けでした。 - 玉子焼き
甘すぎず、ふわっとした食感で、お寿司の締めにぴったりのデザート感覚です。 - しじみの味噌汁
絶品で、お寿司の合間に飲むと、出汁の旨味が体に染み渡る感じ。
ファーストラウンジの静かで落ち着いた雰囲気と、
美味しい食事、そして細やかなサービス。



「これがファーストクラスの世界か…」と、しみじみ感動したひとときでした。
憧れのANAファーストクラス搭乗の瞬間
ANAファーストラウンジでゆったり過ごしたあとは、いよいよ搭乗の時間。
搭乗時刻が近づくと、再びスタッフの方がラウンジまでお迎えに。
そのまま車いすでゲートまで案内していただき、優先搭乗でスムーズに機内へ。母もほっとしていました。



この移動も、本当にありがたかったです。
搭乗口を通ると、左へ曲がり、すぐに ファーストクラス専用の座席エリア へ。
「いよいよだ…!」と胸が高鳴りました。
ファーストクラスの座席
座席に着くと、まず目に入ったのは用意されたアメニティの数々。
- スリッパ
- 靴下
- パジャマ
- カーディガン


しかも、スリッパ・靴下・パジャマは持ち帰り可能!
旅の思い出として持ち帰れるのは嬉しいポイントでした。
ファーストクラスの乗客は先に搭乗できるため、飛行機が離陸するまで時間があります。
その間に、普段着からパジャマに着替えることにしました。
このパジャマがまた 本当に優れもので、首元までしっかり温かく作られていて、
上空で冷える機内でもぽかぽか快適に過ごせました。
母も「これ、家でも着たいね」と笑顔でした。
上品なアメニティ
ファーストクラスならではのアメニティをいただきました。
ポーチは、英国「ETTINGER(エッティンガー)」のものです。
手元に置いておきたくなるようなデザインです。
中には、「SENSAI(センサイ)」のコスメが入っており、保湿やリフレッシュに重宝しました。







復路も同様に色違いのものをいただきました。




トイレの広さに感動
ファーストクラスはたった 8席 しかないのに、なんとトイレは 2つ もあります。
しかもその広さといったら驚き!
母がトイレに行く際も、CAさんがすぐに手伝いに来てくれて、
ドアの開け閉めまできめ細やかに対応してくださり、安心感がありました。
初めてのANAファーストクラス搭乗は、
座席の快適さもサービスの細やかさも、想像以上の体験でした。



「もうエコノミーに戻りたくないい…」と本気で思ってしまうほど、
特別な時間を過ごすことができました。
絶品!機内食の思い出 〜ANAファーストクラス和食レビュー〜(往路)
今回、私が選んだのは 和食コース。
「飛行機の中で、こんな本格的な和食が食べられるなんて…」と、心底感動した機内食でした。
一品一品がまるで高級料亭のようなクオリティで、
目にも美しく、味わいも繊細。
機内とは思えないほど丁寧に作られたお料理に、思わず夢中になりました。
ここからは、そんな ANAファーストクラスの和食コースを、順番にご紹介していきます。
アミューズ
・コーンのババロアとシェーブルチーズのソース
・イベリコハムとカポナータ
・ムール貝のショーフロワ


- 小さなひと口サイズながら、どれもお酒に合いそうな味。
- 特にイベリコハムが脂の甘みとカポナータの酸味で、口の中が一気に華やぎました。
先付
・甘海老昆布〆
・雲丹
・柑橘ジュレ


- 金時草のほろ苦さに、甘海老の上品な甘みが最高のコンビネーション。
- 柑橘ジュレが全体を引き締め、さっぱりとした後味でスタートから感動でした。
前菜
・もろこし真丈
・酢取り茗荷
・穴子寿司
・アスパラ黄身酢
・ばい貝旨煮大根


- どれも小さくても存在感抜群。
- 蟹旨煮はしっとり甘く、もろこし真丈はとうもろこしの香りが濃厚。
- 賀茂茄子のジューシーさと甘みがしっかり染み込んでいて、万願寺とうがらしの香りとともに、夏を感じさせる味わい。
- アスパラの黄身酢も爽やかで、飽きずに楽しめる一皿でした。
お椀
・加賀太胡瓜
・いんげん
・じゅん菜


- まずお椀の蓋を開けた瞬間、ふわっと香る出汁の香りがたまりません。
- 甘鯛は身がとても柔らかく、噛むほどに上品な旨みが広がります。
- 加賀太胡瓜はシャキシャキとした食感が心地よく、 じゅん菜のつるりとした舌触りが、夏らしい涼感を感じさせてくれました。
- 全体的に塩加減も優しく、機内とは思えない繊細な味わい。
お造り
・白海老昆布〆
・白いか
・おろし柑橘醤油


- まず目に入るのが、ふくらぎ炙りの美しい焼き目。程よい香ばしさと脂の甘みが絶妙で、一口食べるたびに幸せが広がります。
- 白海老昆布〆は、昆布の旨みが優しく染み込んでいて、とろけるような食感。 白いかはほどよい歯ごたえで、甘みが際立ちます。
- どのネタも新鮮そのもので、おろし柑橘醤油 が爽やかなアクセントになり、 全体をさっぱりとまとめてくれました。
小鉢・御飯
・玉葱スライス
・フルーツトマト
・胡麻 ぽん酢


- 和牛は、一枚一枚が薄いのにしっかりと存在感があって、 口に入れた瞬間、とろけるような柔らかさに驚きました。 脂が程よく落ちているので全然重たくなく、機内食とは思えないほどのクオリティ。
- 玉葱スライス のシャキシャキ感が心地よく、 甘みの強い フルーツトマト が彩りも味も引き立てていました。
主菜
・ズッキーニ
・おくら
・くみ湯葉 大根おろし生姜餡 木の芽
・御飯
・味噌汁
・香の物


- 主役の のどぐろ蒸し焼き は、ふっくらと柔らかく仕上がっていて、 箸を入れた瞬間に脂がじゅわっと溶け出すほど。 のどぐろ特有の上品な甘みと旨みが口いっぱいに広がり、 「これが空の上で食べられるなんて…」と感動してしまいました。
- 添えられた ズッキーニ と おくら はほどよい歯ごたえを残してあり、 淡白なのどぐろに彩りと食感の変化を加えてくれます。
- トロリとした くみ湯葉 の優しい味わいが、 生姜の効いた 大根おろし餡 と絡み合い、全体を上品にまとめていました。
- その上にそっと添えられた 木の芽 の香りがまた爽やかで、 一口ごとに香りの余韻がふわっと広がるのも贅沢でした。
甘味
本来は和食コースの締めとして、和菓子屋のあんみつ(抹茶みつ) をいただく予定でしたが、
CAさんのお勧めで、洋食のデザートを試してみることにしました。
「せっかくですから、ぜひ洋食のデザートを召し上がってみませんか?」と声をかけていただき、
普段なら絶対和菓子派の私ですが、思い切ってお願いしてみました。
今回いただいたのは、2種類のデザート:
- トロピックミルフィーユ
- アイス盛り合わせ


- まず運ばれてきた瞬間、目を引いたのは、周りを囲むように立ち上がる パリパリの薄い生地。 光に透けるほど薄く焼き上げられていて、まるで芸術作品のような美しさでした。
- その中心には、ほんのり焼き色がついた フィナンシェ が土台になっていて、 上には真っ白なアイスクリームがドンと乗っています。
- アイスは口当たりが軽く、バニラの風味がしっかり感じられて、とても上品な甘さ。
- 周りには、グレープフルーツやオレンジ の果肉が散らされていて、 食べるとパリッとした生地の香ばしさ、フィナンシェのしっとりとした甘さ、 そこに柑橘の酸味が加わり、口の中が一気に南国のような華やかさで満たされます。


- お皿の中央には、ふわっと丸く盛られたバニラアイスが乗っていて、 その下には甘く煮た桃のコンポートが隠れています。
- 周りを囲むピンク色の細かい氷は、ほんのりフルーティーな味わいのグラニテ。
- 水色のつぶつぶは サイダーのシャーベット状のようなもの で、 口に入れるとシュワっと爽やかな炭酸のような香りが広がり、 甘いだけでなく清涼感も感じられるのがとても印象的でした。



今回のANAファーストクラスでの体験に興味を持った方のために、公式メニューのリンクを載せておきます。
旅の計画や妄想のお供にぜひどうぞ!
機内食メニュー(和食・洋食の詳細)
ANA公式サイト|ファーストクラス機内食メニュー(成田→ホノルル)
ドリンクメニュー
ANA公式サイト|ファーストクラス ドリンクメニュー(成田→ホノルル)
食後の睡眠もファーストクラスならでは
美味しい機内食を堪能したあとは、少し休もうと思い、トイレに立ちました。
すると戻ってきた時には、CAさんがベッドを作っておいてくれていて感動!
この ベッドメイキングは、ファーストクラスならではのサービス で、
ビジネスクラスにはないようです。
シートを完全フラットに倒すだけではなく、
マットレスや掛け布団、枕まできちんとセットしてくれるんです。
実際に横になってみると、まるでホテルのベッドのような心地よさ。





ふかふかの寝具に包まれる感覚は格別で、機内にいることを忘れてしまうほどでした。
特に母のように 足が悪い人にとっては、このフルフラットシートは絶対に欠かせない と思います。
座りっぱなしだと足がむくんだり痛くなったりしやすいですが、
横になれることで体への負担がぐっと減るのを実感しました。
年齢を重ねるほど、飛行機移動の疲れは溜まりやすいもの。
だからこそ、なるべく快適に過ごしてほしいし、
このファーストクラスの ベッドのクオリティは本当に最高すぎる と感じました。



母も「横になれるだけで全然違うね」と笑顔で、
旅の楽しさを感じてくれていたのが嬉しかったです。
ラウンジでの食べすぎにはご注意を…
行きのフライトでは、ANAファーストラウンジで提供されるお寿司や味噌汁があまりに美味しく、ついつい食べすぎてしまいました。
その結果、機内での豪華な和食コースは美味しくいただけたものの、到着前に提供される「ご到着前のお食事」を注文する余裕が全くなく…。
美味しい機内食をすべて楽しめなかったのが、少し心残りでした。



ホノルル便のファーストクラスに乗る方は、ラウンジでは飲み物だけにして、機内食にしっかりお腹を空かせておくことをおすすめしたいと思います。
ホノルル空港での車いすサポート:到着からタクシー乗り場まで
ホノルル国際空港に到着すると、機内の出口付近で既にスタッフの方が待機してくださっていました。
飛行機を降りた直後というのは、初めての土地に足を踏み入れる少し緊張する瞬間でもありますが、
そんな不安を感じる間もなく、にこやかな笑顔で迎えてくださり、心からほっとしたのを覚えています。
車いすに母を乗せていただいた後は、空港内の長い通路やエレベーターをスムーズに進みながら、
入国審査のブースまで丁寧にエスコートしていただきました。
ありがたかったのは、入国審査の手続きも車いすに乗ったままで対応できたこと。顔写真の撮影や指紋のスキャンといった手続きも、立ち上がる必要がなく、そのままの姿勢でスムーズに済ませることができました。
その後、バゲージクレームで荷物をピックアップし、タクシー乗り場までの道のりも、スタッフの方がすべて付き添ってくださいました。
ターミナルの構造や移動距離に不安がある方にとって、この“付きっきり”のサポートはとても心強いものです。
ANAとホノルル空港のスタッフの皆さまに感謝の気持ちでいっぱいです。



ホノルル空港スタッフの方には、感謝の気持ちをチップという形で表すことができてよかったです。
帰国便でのサポート:チェックインから搭乗までの安心動線
ホノルル空港:チェックイン〜ANAスイートラウンジまで
帰国の便では、ANAファーストクラス専用のチェックインレーンを利用しました。
ファーストクラスカウンターでは、歩行器とキャリーケースを預けると同時に、母には車いすをご用意いただき、すぐに乗せていただけました。
こうした対応の早さと丁寧さは、ANAならではのホスピタリティだと感じます。
チェックイン後は、スタッフの方に付き添われてセキュリティチェックへと向かいました。
ここで一つ注意点が。
ホノルル空港のセキュリティでは、車いすのままゲートを通過することができず、一度車いすから降りて身体検査を受ける必要があります。
セキュリティチェックを無事に終えると、再び車いすに乗り、スタッフの方に案内されてANAスイートラウンジへ。
広い空港内の移動も、親切で落ち着いた対応のおかげでとてもスムーズでした。



出発前のひとときを、ラウンジでゆったりと過ごすことができたのは、こうしたサポート体制のおかげだと感じました。
ANAスイートラウンジから搭乗ゲートへ
行きの成田空港にあるANAスイートラウンジでは、ついお寿司が美味しくて食べ過ぎてしまい、
肝心の機内食をすべて完食できなかったという反省がありました。
そのため、帰りのホノルル空港では、ANAスイートラウンジではお食事を控え、ドリンクだけをいただくことに。
ラウンジでは静かに過ごしながら、搭乗時刻を待ちました。
そして時間が近づくと、行きと同様にスタッフの方がラウンジまで迎えに来てくださり、搭乗ゲートまで安心して移動。
ファーストクラスならではの優先搭乗で、スムーズに飛行機へと乗り込むことができました。
絶品!機内食の思い出 〜ANAファーストクラス和食レビュー〜(復路)
ハワイでの楽しい日々を終え、帰国の途につく飛行機の中でも、
やはり選んだのは ANAファーストクラスの和食コース。
行きの機内食で感動したあの美味しさを、もう一度味わいたくて、
迷わず同じ和食をチョイスしました。
復路のメニューは往路とは少し内容が変わり、
ハワイらしい素材や季節感を取り入れた品々が並びました。



「帰りの機内食なんて疲れて食べられないかも」…なんて心配はどこへやら。
一皿ごとに感動が詰まった内容で、最後まで旅の楽しさを感じさせてくれるものでした。
ここからは、そんな 復路のANAファーストクラス和食コース を順にご紹介します!
・コーンのババロアとシェーブルチーズのソース
・イベリコハムとカポナータ
・ムール貝のショーフロワ


- ローストビーフロール ハーブソース は、しっとり柔らかいローストビーフに爽やかなハーブソースが絶妙にマッチ。 肉の旨みがしっかりしているのに重すぎず、最初のひと口から「ファーストクラスってやっぱり違うな」と感じさせてくれました。
- 海老のマリネ パイナップルサルサ は、プリプリの海老に甘酸っぱいパイナップルが爽やかなアクセント。
- 胡麻チーズボール は、ごまの香ばしさとチーズのコクが口の中で一体となり、 一口サイズなのにインパクトのある味わい。
- ナッツチリパイスティック は、カリッとした食感にピリッとした胡椒の刺激が効いていて、 食欲をさらに掻き立てるおつまみ感覚のひと品でした。
先附


- 真っ赤なトマトを器に見立てた華やかな盛り付け。 機内とは思えないほど繊細で、美しい彩りに心が躍りました。
- 帆立はしっとり柔らかく、海の甘みがぎゅっと詰まっていて、 アボカドのまろやかさと一緒に口に運ぶと、とろけるような食感がたまりません。
- トマトの爽やかな酸味が全体を引き締めていて、 脂っこさは一切なく、まさに機内でも食べやすい、さっぱりとした前菜でした。
前菜
・合鴨塩焼き 香味醤油添え
・南瓜クリームチーズ挟み
・豚アスパラガス巻き
・スモークサーモンホワイトアスパラガス巻き


- 鮑とズッキーニの揚げ浸し 蟹あん掛け は、鮑の柔らかい食感に感動! ズッキーニの爽やかさと、蟹の旨みたっぷりのあんが絡み、口の中が贅沢でいっぱいになりました。
- 合鴨塩焼き 香味醤油添え は、鴨肉がとてもジューシーで香り高く、 香味醤油が甘辛くもさっぱりとした後味を演出していました。
- 南瓜クリームチーズ挟み は、かぼちゃのほくほくとした甘みに、 クリームチーズのコクが絶妙にマッチ。 デザートのような感覚で楽しめました。
- 豚アスパラガス巻き は、豚肉がしっとり柔らかく、 中のアスパラガスのシャキシャキ感がアクセントになっていました。 濃すぎない味付けでとても食べやすかったです。
- スモークサーモンホワイトアスパラガス巻き は、スモークサーモンの香ばしさと塩気に、 ホワイトアスパラの優しい甘みが絶妙に合い、口の中でとても上品に広がりました。 見た目も鮮やかで、機内とは思えないクオリティです。
お椀


- 蓋を開けた瞬間、ふわっと広がるお出汁の香りにまず心を奪われました。
- 透き通ったお吸い物の中に、ふっくらとした帆立真丈が美しく浮かび、 ズッキーニや椎茸、白髪ねぎが彩りを添えています。
- 帆立真丈は驚くほどやわらかく、口に入れるとほろりとほどけ、 帆立の上品な甘みがじんわりと広がりました。
お造り
・炙り紋甲烏賊
・ボタン海老湯霜


- 表面だけさっと炙られたハマチは香ばしさと脂の甘みが引き立ち、機内ということを忘れるほどの完成度でした。
- 紋甲烏賊は包丁が細かく入り、ふんわりとした柔らかさの中にほんのりとした炙りの香り。
- そこへ、上品な甘みをたたえたボタン海老の湯霜が続き、三者三様の食感と風味が絶妙なバランスで構成されています。
温物、小鉢、主菜、御飯
・胡麻豆腐
・銀鱈生姜煮
・御飯
・味噌汁
・香の物


- ふっくらと煮上げられた銀鱈の生姜煮。優しい甘辛味に生姜の香りがほんのりと効いており、しっかり味が染みた根菜類と一緒にいただくと、思わず笑みがこぼれる味わいでした。
- 胡麻豆腐はぷるんと滑らかで、いくらとブロッコリーが美しいアクセントに。まるで高級料亭の小鉢をいただいているかのような贅沢さです。
- 牛すき煮は見た目の印象に反して、意外にも味が薄く感じられたのが正直なところ。上空では味覚が鈍るといわれますが、それを考慮しても物足りなさが残り、少々残念でした。
甘味


- まるで漆黒の宝石のようなグラサージュに目を奪われ、フォークを入れるのが惜しいほどの美しさです。
うれしいサプライズ
デザートをいただいてほっと一息ついたころ、客室乗務員の方がそっと運んできてくださったのが、こちらのクッキー。





こうした“ちょっとしたひと手間”こそ、ANAファーストクラスの魅力だと感じさせてくれる、素敵なひとときでした。
食後の心地よい眠りへ
機内食をゆっくり楽しんだあとは、満腹感とともにちょっとした眠気がやってきました。
トイレに立って戻ってみると、すでに客室乗務員の方がベッドメイキングを済ませてくださっていて、ふかふかのお布団がきれいに整えられていました。
そのまますっと横になり、あっという間に夢の中へ。どれくらい眠ったか正確には分かりませんが、少なくとも2〜3時間はぐっすりと。



快適な空間と静かな機内の環境に包まれて、深い眠りに誘われるようでした。
到着前の軽食タイム
目覚めた後は、CAさんが布団を片付けてくださり、到着前の軽食タイムへ。
母は「ANAオリジナル ~香る福岡~ コク旨とんこつ風ラーメン」をチョイス。


- 機内とは思えないほどしっかりとした味わいで、細麺との相性も抜群でした。
私は「ガーデンサラダ」「チーズプレート」「フルーツ」をいただきました。









さっぱりとした内容で、寝起きの身体にも優しく、最後まで心地よいフライトを楽しむことができました。
成田空港:到着後のサポート
長時間のフライトを終えて成田空港に到着すると、飛行機を降りたところでスタッフの方が車椅子を持って待っていてくださいました。
ここからは入国審査、手荷物受け取り、税関手続き、そしてJAL ABCの宅配カウンターまで、すべての移動をサポートしていただきました。
車椅子を利用したことで、移動の負担は大幅に軽減され、母も安心して日本に戻ることができました。
特に入国審査では車椅子のままで対応でき、列に並ぶ必要もなく、スムーズに手続きが進んだことも印象的でした。



旅の最後まで、温かく丁寧なサポートを受けることができ、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
気になるANAファーストクラスのお値段は…?
今回のハワイ旅行では、ANAのファーストクラスを利用しました。
足の悪い母との2人旅ということで、快適さを最優先に選んだ贅沢なフライト。
気になるそのお値段がこちらです。
- 総額:1,110,080円(大人2名分)
内訳は以下の通りです。
・運賃:1,012,000円
・税金・料金等:98,080円
・発券/交換発行手数料:0円
往復ともにANAファーストクラスで、ラウンジアクセスや機内でのコース料理、フルフラットのシートなど、まさに至れり尽くせりの旅となりました。



もちろん、価格だけを見ればかなり高額に感じるかもしれませんが、それ以上の価値を実感できる、まさに「人生で一度は体験したいフライト」でした。
【ANAファーストクラスの賢い選び方】運賃タイプと日程でこんなに違う!
ANAのファーストクラスには4つの運賃タイプが存在し、それぞれ料金に大きな違いがあります。
私は今回、最も制限がある「Classic」タイプの中でも、最安値のチケットを選びました。
各運賃タイプの比較(ファーストクラス)
項目 | Classic | Standard | Flex | Full Flex |
---|---|---|---|---|
予約変更 | 不可 | 可(手数料あり) | 可(手数料なし) | 可(手数料なし) |
払い戻し | 可(手数料あり) | 可(手数料あり) | 可(手数料あり) | 可(手数料なし) |
無料預入手荷物 | 3個 | 3個 | 3個 | 3個 |
事前座席指定 | 可(無料) | 可(無料) | 可(無料) | 可(無料) |



この選択により、往復で1人あたり約55万円台という、ファーストクラスとしては驚きの価格で搭乗することができました。
ポイント:価格は「クラス × タイミング」の掛け算
ファーストクラスにお得に乗るには、以下の2つのポイントを意識することが大切です。
- 運賃タイプ(クラス)を選ぶ
→ 予定が確定していればClassicでOK。 - 搭乗日を工夫する
→ 空いている平日や閑散期は安くなる傾向あり。
今回私はClassic運賃・最安値の日程を選び、往復55万円台でファーストクラスを体験できました。



「ファーストクラスなんて高嶺の花」と思っている方も、日程と運賃タイプを工夫するだけで、意外と現実的な選択肢になりますよ。
あきらめないで!シニア世代の皆さんへ
今回、母と一緒に ANAファーストクラスでハワイへ行く という、
私にとっても母にとっても大きな挑戦をしました。
母は足が悪く、しかも今回が 人生で初めての海外旅行。
正直、不安もたくさんありました。
「長時間のフライトに耐えられるだろうか」
「空港での移動は大丈夫かな」
そんな心配ばかりしていました。
でも実際に旅をしてみて感じたのは、
「助けてくれる人は必ずいる」ということ。
空港では往路ともにスタッフの方が車椅子を押してくれ、
ラウンジでも機内でも、どこへ行っても母を気遣う優しさにあふれていました。
トイレの付き添いから、搭乗・降機のサポート、
機内でのベッドメイキングに至るまで、
ファーストクラスならではのサービスの数々が、
母のように体が不自由な人にとって、どれだけ心強いかを改めて実感しました。
そして何より嬉しかったのは、
「来て良かった」 と母が笑ってくれたこと。



美味しいお寿司や機内食、ラグジュアリーなサービスを一緒に体験できたことが、
私たちにとってかけがえのない思い出になりました。
もし、この記事を読んでくださっている方の中に、
「足が悪いから」
「もう歳だから」
「初めてだから不安」
と海外旅行を諦めている方がいたら、声を大にして伝えたいです。
あなたのために手を差し伸べてくれる人は必ずいます。
そして、大好きな人と過ごす時間は、どんな宝物にも代えがたいものです。
ぜひ一歩踏み出してみてください。
きっと、想像以上の世界が待っています。
まとめ
✅ 良かったところ
- 空港から機内までの徹底したサポート体制(車椅子対応など)
- ANAファーストラウンジのお寿司をはじめとする高クオリティな食事
- ファーストクラスの広い座席とフルフラットの快適な睡眠環境
- アメニティの充実(パジャマ、スキンケア、リップなど持ち帰れるアイテムも豊富)
- CAさんたちのきめ細やかで温かい接客
⚠ 気になったところ
- ANAファーストクラスラウンジのシャワー時間が20分とやや短め
- 航空券の価格はやはり高額(ただし予約時期によってはお得になることも)
【こんな人におすすめ】
- 両親や大切な人と快適に海外旅行を楽しみたい方
- 身体が不自由な方でも安心して海外へ行きたいと思っている方
- 人生で一度はファーストクラスに乗ってみたい!という方
- 機内食やラウンジグルメなど、旅の食体験も重視する方
- 長距離フライトをできるだけ疲れずに過ごしたい方
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